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マリナーズ観戦 1 マリナーズ観戦 2 Mt.Rainier登山 1 Mt.Rainier登山 2 Mt.Rainier登山 3 山頂へファースト・アタック Mt.Rainier登山 4 セカンド・アタック Mt.Rainier登山 5 下山 Mt.Rainier登山 6 おまけ シアトル観光 1 ダウンタウン シアトル観光 2 公共市場 シアトル観光 3 シアトル出張は、Electrochemical Society of America (米国電気化学会)で講演するため。 初めてのシアトルなので、3日間休んで雪山登山もしました。 シアトルは、NYと比べると人もゆっくりで、街は小さめでいいサイズ。 緑も多く、住みやすそうです。 シアトル周辺には、今回登ったMt.Rainier国立公園以外にも、 オリンピック国立公園やノースカスケード国立公園など、8つも国立公園があります。 世界中の気候が見られると言われるオリンピック国立公園や、 1980年の噴火で上部500メートルが吹き飛んだセント・へレンズ山周辺の湖など、 ふるさと山梨と同じくらい自然が近いです。 分野の違う学会でしたが、多くの教授たちと知り合えましたし、 名古屋でお世話になった尊敬する教授ともお話をすることが出来ました。 ぼくの研究に関しても、何人かとは長々と議論させていただきました。 とてもいい経験になりました。 ついでに、シアトルやその周辺も、満喫できました。 今までで、一番思い出深い出張になりました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 帰り、飛行機の中から、山を見下ろす。 ![]() 目が覚めたら、そこは摩天楼でした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() カキの立ち食いスタンド。 右はカニサラダ。ケチャップが大量にのってきます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() レム・コールハースの中央図書館。 本当に異様・・・ ガラスと白線だけでこの存在感と重圧・・・、レム自身のようでした。 ![]() ![]() シアトルで一番高いビル、コロンビア・センターからの展望。 ![]() 遠くに見えるのが、Mt.Rainier。 ![]() ![]() 北側。 シアトルは入江になっています。 海の向こうに、カナディアンロッキーが続いているのが見えます。 海と氷河。 ![]() ![]() 氷河の急斜面を歩くのが、あれほど危険だとは思わなかったです。 8時間で登頂し、4時間で下山する間、 何度かの休憩以外、一度も気を抜けませんでした。 疲れたー。 頭が。 体は、初日から限界を超えています。 キャンプ地で2時間の仮眠の後、 麓へ下山しました。 ![]() 暗くなる前に、麓まで下ります。 ![]() お守り。 ![]() ![]() スキーで滑ったらきもちいだろうなあ。 ![]() 今日は天気がいいので、何人も登っていきました。 ![]() 気温が上がり、雪崩が起こっている箇所も多く見られます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 到着。 やっとホッとできます。 ![]() 今日は麓からも山頂が見えました。 初日、この険しい景色が見えてなくてむしろよかったのかもしれません。 知らぬが仏。 恐ろしさでモチベーチョンが下がっていたかもしれないから。 ![]() 今回は、自分でもよくがんばったと思います。 だから、次はもっとがんばれるはず。 ![]() ![]() 雲がなくなったので、放射冷却で気温がぐっと下がりました。 キャンプ地付近、深夜でマイナス32℃。 ハリソンの指示で、赤ちゃんのはいはいのようなスピードでスタート。 息もあがらず、むしろゆっくり過ぎて、これで朝までに頂上にたどり着くのか? と心配になるほどのペース。 しかし、これが後に、最適のペースであることがわかりました。 標高4000メートルを超え、空気が薄くなると、 疲れるスピードが異様に早い。 休憩をして歩き出しても、数歩で息があがってしまう。 それでも酸素が薄いため、いくら深呼吸をしても体力が回復しない。 急激な体力消耗に加え、寒さも一段と厳しくなる。 風は、吹けば大型ハリケーン並み。 3人をつなぐザイルが、まさに命綱の役割を果たします。 パナソニックLumixのコンパクトデジカメが、 マイナス35℃に堪えられず、故障。 まずはSDカードを認識しなくなり、 背面のディスプレイが徐々に黒くなっていき、 とうとう何も映らなくなってしまいました。 電源を入れると一瞬だけ作動するのですが、 バッテリーも凍ってしまい、30秒くらいしかもちません。 ここから8時間後の登頂まで、 両手も使って登り、 一瞬も気をぬけなかったので、 写真はほとんどありませんが、 一番緩やかな斜面での休憩中に、 満身創痍のカメラでなんとか撮った一枚が、これ。 ![]() 登頂直前の、日の出。 CCDやレンズ内部にもホコリが入り、 黒い模様が映っていますが、 「推奨環境」外で、まあよく動いてくれました。 ![]() 頂上にはクレーターがあります。 「登頂した!」と思いきや、 まだ巨大なクレーターを横切り、 さらに登らなければならなりません。 精神的にとても堪えました。 ![]() そして、やっと登頂! 4392m ![]() 最後は本当に、亀の歩みでした。 ![]() 左がハリソン、中がDmitriディミトリ。 いい天気で温かいように見えますが、 壮絶に寒いです。 意識が薄れないよう、必死で集中して頭に血を回していました。 記念写真のため、一瞬だけフェイスマスクを外しました。 仲間とザイルを結んで登る。 まさに、命を預けた仲間です。 ![]() あまりに過酷なので、山頂には1分だけいて急いで退却。 日が差して気温が上がっていても、 山頂の気温はマイナス35℃。 風速50メートル毎秒。 体感温度の目安は気温-風速です。 マイナス70℃は確実に下回っていたでしょう。 ハリソンは、初めてのMt.Rainier冬期登山で右足親指の神経をなくしたそうです。 Dmitriは、足の指と頬が、凍傷で黒くなっていました。 ぼくは、手袋を3枚重ねていたのに手の感覚がなくなりました。 でも軽い凍傷だけで、それ以外は大丈夫でした。 ![]() 登山は、登頂がゴールではありません。 登頂は、折り返し地点です。 生きて無事に下山しなければなりません。 しかも、登りよりもさらに集中して、注意深く。 登山事故の9割は、下山時に起きます。 達成感からの気の緩み、 登りで体に蓄積した疲労、 気温が上がって滑りやすい斜面に、 より体重のかかる下りの歩き、 変わりやすくなる天候などなど・・・ 登頂を果たし、日が上がり視界が晴れても、 「登山」の最も危険な段階はこれから始まります。 ![]() 下山ルートの確認。 ![]() 最も危険なのは、氷河の急斜面。 氷河は硬くて、アイゼン(爪)もほとんど刺さりません。 上りでは先頭がクレバスに落ちても他の人が座れば、 てこの原理で命綱は止まりますが、 下りでは誰も踏ん張れないので全員が滑り落ちてしまいます。 ![]() しかも、吹雪のせいで、登ってきた足跡が消され、 一部のクレバスも隠れてしまい、 ルートをまた一から確認しなければなりません。 登りと同じく、ピッケルで次の一歩が安全かどうか確認しながら、 極限の緊張と集中をもって慎重に一歩一歩進みます。 ![]() 上の写真で、クレバスの巨大さがわかるでしょうか。 クレバスのサイズに比べると、人はアリのよう。 ![]() 大きいものは、高さや深さが1000メートルにもなります。 スカイツリーを優に超えます。 幅は数百メートルにもわたっています。 それらを一つ一つ丁寧に避けて登りました。 今年は、クレバスが非常に多いとのこと。 例年のIngraham Glacierなら、 下の写真の真ん中がルートですが、 見てわかるように、今年はルートのど真ん中にクレバス群がありました。 この思いがけないクレバスの数も、 登頂に時間がかかった原因でもあります。 ![]() それでも、無事登頂に成功して、 無事にキャンプ地まで戻ることが出来ました! ![]() 前日、8時にキャンプ地Camp Muirに到着後、 夕食、3時間睡眠、アタックの準備をして、 10日の夜1時にアタック開始。 天候は、猛吹雪。 午後は雪崩が起きやすいから、 深夜に出発して日の出を山頂で向え、 昼前にはキャンプ地に戻らなければなりません。 キャンプ地には、他に5チームがいました。 そのうち2チームはもう1週間も滞在して、 トレーニングをしながらアタックの機会をうかがっているそう。 アイオワ州立大学の山岳部15人と、オレゴン州立大学の登山部12人。 登山をする人たちは、基本的にいい人が多い。 挨拶もマナーもしっかりしているし、 何よりフレンドリーで優しい。 登頂のための情報交換、装備の良し悪し、 他の山の経験談など、疲れているのに会話が終わらない。 登頂。目的を同じくしている仲間意識なのかもしれません。 驚いたのは、今年はシーズンが始まってからまだ登頂したチームがないと聞いたこと。 アイオワのチームは、1週間で4回アタックしたけど、 メンバーの体力不足や悪天候で一度も頂上に届かなかったそうだ。 他に、フランス人4人のチーム、イギリス人の2人組み、 地元ワシントンからの2チーム5人がいました。 アイオワの山岳部の一部以外は、全員登頂できないまま翌10日に下山しました。 この時期はまだ寒く、雪も深い。 身体的な負担が大きいことに加え、 天候も悪く、アタックできる日も少ないのだそう。 アタックに備えて何日も集中とモチベーションを保ち、 装備のチェックと体調管理をし続けるのは、 精神的にもきつい。のだそうだ。 他チームの情報によると、主要なルートのDisappointment Cleaver、 ぼくたちもこのルートを行こうとしていたのですが、 このルートは、3日前に大きな雪崩があって、危険とのこと。 雪崩によってクレバスも隠れてしまい、 氷河や岩の表面ももろくて崩れやすく、ふんばりもきかない。 別ルートのGibralter Ledgesという、最大傾斜角85度だが最短距離のルートも、 そのルートに至るまでが、巨大なクレバスによって塞がれたとのこと。 他に、Ingraham Glacierという氷河の谷のど真ん中を行くルートもありますが、 これは無数のクレバスを迷路のように避けて登らなければならず、 歩く距離も倍以上になり、クレバスに落ちる危険も高い。 結局、ぼくたちはDisappointment Cleaverの麓まで行ってみて、 ダメそうだったら、遠回りでもGibralter Ledgesまで行ってみることにしました。 雪なのか氷河なのか、岩なのか砂なのか、やわらかいのか凍っているのか、 一歩一歩確かめながら行きます。 前日までの吹雪でクレバスも隠れているので、 ピッケル(斧)を刺して、穴がないか確かめながら次の一歩を出します。 見てわかるように、誰の足跡もありません。 自分たちでルートを作りながら登ります。 先頭を行くのは非常な集中力と精神力を要するため、 交代しながら登りました。 ![]() この日はとにかく風が強く、吹雪が痛かった。 曇っていて視界は3、4メートルしかない。 強風で体が宙に浮いたと思ったら、 「あっ!!」 一瞬で20メートルほど氷河を滑り落ちてしまった。 とっさにピッケルを振りかぶって氷に刺すが、 止まるどころか増々スピードが上がる。 ピッケルは、腹の下で両手で押さえて全体重をかけて使う、 と習ったのを思い出し、そうしてみる。 やっと止まる。 危機。 冷静に対処できたけど、 ホント、怖かった。 ![]() 結局、ルートが間違っていたことを確認。 朝4時になってしまい、かなり歩いて疲労も溜まっているのに、 標高はほとんど稼げていなかった。 今からルートに戻って再アタックしても、 昼までには下山できず危険なので、 キャンプ地へ戻る決断を下しました。 ![]() その日の午前中。 山頂が初めて晴れ渡ってきました。 翌日は、アタック日和でしょう。 今日はしっかり休んで、明日のアタックへ向けて体力回復を狙います。 ![]() Mt.Rainierは、富士山に似たかたちで独立峰なので、 地元の日本人には「タコマ・フジ」と呼ばれています。 そんな富士に似た山が、周囲に3つほどありました。 ![]() ![]() ![]() 今日まで粘っていた他の数チームは、みな今日で下山。 空いたので、20人ほどが寝袋を並べられる岩の小屋に入れました。 テントをしまい、小屋へ引越し。 寒さはほとんど変わらず、マイナス20℃くらい。 でも、風による騒音がなくて寝やすく、ガスバーナーも使いやすい。 ![]() ![]() ![]() ![]() 地面との絶縁シートがあれば、 氷点下25℃でも体温を保てる寝袋。 ![]() 上の写真、左が封を開けた炭酸水のボトル。 右が、封を開ける前のボトル。 左は凍っていて、右は液体のままです。 気温はマイナス20℃。 高校の理科の実験。 簡単な、水の状態図の実験です。 炭酸によってボトル内は高圧になっているので、 マイナス20℃でも水は凍りません。 ですが、一端封を開け減圧すると、 一瞬で凍ってしまいます。 このキャンプ地では、りんごやスニッカーズも凍っていました。 ![]() ルートを確かめるために、下見。 ![]() 体力もかなり回復したので、スキーをさせてもらいました。 スキー板の裏に滑り止めを取り付けて、 スキーで登ってくる人は3、4割を占めます。 幅数百メートルから1キロ、 長さ数千メートルの、誰もいないゲレンデ。 きもちいい。 2百メートルだけ滑りましたが、 また登ってくるのに2時間かかりました。 楽しさのあまり、 余計な体力を使ってしまいました。 前日、登り始めてすぐに「もう二度と登りたくない!」と思ったのも忘れ、 雄大な景色に囲まれた大自然のゲレンデを、 風を切って滑るのを、楽しんでしまいました。 忘却の力って、すごいです。 この日、単独で登ってきたセミプロの登山家、ハリソンと知り合いました。 彼は、地元に住んでいて、山岳ガイドやレスキューもしていたそう。 来年、K2にチャレンジするために、 冬のMt.Rainierでトレーニングしているそう。 明日は、ハリソンも含めて3人でザイルをつなぎ、 一緒にアタックすることにしました。 心強いパートナーが加わりました。 ハリソンは、7大陸の最高峰も登ってきて、 あとはその目標はあとエベレストだけだそうだ。 ただ、エベレストはマッキンリーやアコンカグアに比べれた余裕、なのだそうだ。 来年、K2にチャレンジする前についでにエベレストに登ると言っていました。 「ついでにエベレストも・・・」なんて不敵なセリフ、言ってみたいです。 ただ実際、登り始めるチベット高原は標高5000メートルで、 山頂までの標高差はMt.Rainierの登頂と同じ。 「冬のMt.Rainierを登攀できたら、夏のエベレストは大丈夫だよ」と。 地元山梨の73歳の女性は、 女性でのエベレスト登頂の世界最高記録を更新したそうです。 でも、技術も経験も準備もない今のぼくには間違いなく無理でしょう。 ひとつ確実なのは、K2は全く別次元だということ。 1500メートルの断崖絶壁、不安定な天候、強い風、 ベースキャンプ(ネパール)の40℃にもなる夏の暑さと、 マイナス40℃の山頂との気温差、 どれもが極めて過酷なものになるそうだ。 他にも、マッターホルン北壁や冬季のマッキンリーも別格。 キリマンジャロやモンブランのような、ハイキングの延長で登れる山は、 登山家は履歴書にも書かない、一般人のレジャーレベルだけど、 マッキンリーやK2は過酷さにおいて天と地ほどの差があるそう。 登頂を履歴書に書けば欧米ならどこの会社も雇ってくれるそうだ。 科学界ではそうはいかないでしょうが、 登山のための綿密な準備と正確な技術、極限環境におけるタフな身体と精神力、 チャレンジ精神と成功体験があれば、ビジネス界でも通用するのは納得です。 K2にしろマッキンリーにしろ、人を寄せつけない環境だ。 過去に何十人、何百人の命が失われてきた。 それでも、なぜ人は命まで懸けて、山に登るんでしょうか・・・ さて、翌日はMt.Rainier山頂へ再アタックです。 初日は、標高3100メートルのキャンプ地を目指します。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ここまでで、最初の1時間。 この後は、もう疲れてキャンプ地までは写真がありません。 雪が深いところでは、膝上までズボっと入ってしまい、 歩くのが本当に大変でした。 それでも全然進まない。 雪で滑る斜面にも気をつけながら、 氷河が顔を出したら登山靴にアイゼンを装着し、 ピッケル(斧)で体を支えながら登ります。 ![]() 曇ると一気に視界がゼロになります。 日が差さないと気温も下がり、汗が凍ります。 ルートがわからないので動けないのですが、 止まっていると身体が凍って震えてしまいます。 動くか止まるか、難しい判断を迫られます。 キャンプ地まではまだ3、4時間。 戻るか、待つか・・・ ![]() 結局、予定より2時間遅れ、夜8時にキャンプ地に到着。 暗くなって気温が下がるギリギリ直前でした。 ![]() キャンプ地はCamp Muir。 標高3100メートル。 雪と氷河の登山がこんなに大変だったとは・・・ 麓を出発して1時間で、もう体力の限界をむかえていました。 早朝までシアトルで学会に出席し、 すぐに車を南へ飛ばして2時間。 Mt.Rainier国立公園へ。 ![]() ![]() ![]() ![]() 公園内、標高の低い地域は熱帯雨林。 巨大な木々と苔に覆われた原生林。 妖精が住んでいそうな雰囲気です。 ![]() ![]() 標高500〜600メートルを超えると、急に寒くなりました。 道の両側には雪の壁。 ![]() NYも今年は暖冬でしたが、ワシントンも1度しか雪が降らなかったそうです。 それでもMt.Rainierの積雪は15メートルを超えています。 ![]() ![]() 入山の手続き。 緊急連絡先や登山予定ルート、下山予定日などを提出し、 「何が起こっても自己責任」という誓約書にサインします。 予報では10日まで天気が悪く、10日の夜から晴れ。 今はまだ雲がかかっていて標高2000メートル以上は見えません。 10日の夜からは晴れて、気温がグッと下がり、 山頂では氷点下30℃、風速40メートル(最大瞬間風速60メートル) との予測だそうです。強い台風並みです。 木造家屋が飛ばされる風力です。 ![]() 標高1500メートル地点から、出発! 気温は氷点下3℃。 まだ笑顔があります。 荷物は、水、食料、テント、ピッケル(斧)、アイゼン(靴の裏につける爪)、 ダウン、日焼け止め、ヘッドランプ、カメラ、スコップ、e.t.c.、で総重量33キロ。 どうせ2、3日だから、ガスバーナーはいらないだろう、という相方の判断は、 間違いだったと、初日に判明します。 ![]() 最初にすれ違ったのは登山者ではなく、雪ギツネ。 ![]() 一緒に登る相方は、ロシア人のDmitri。 ドイツ育ちでスイスの大学を出ています。 ヨーロッパでアルペン・クラブに入っていて、 同じく物理学者で登山をする親父さんと、 ヨーロッパのアルプスは全て制覇しています。 モンブラン(標高4811)も2回登っています。 なので、基本的に、アメリカの山をナメてます。 しかも、昔ながらの重ーい登山靴や重ーいピッケル、 薄いウェアに不味い缶食料などばかりをすすめます。 最新のアルミ合金のピッケルやGORE-TEX、ヒートテックも、 「そんなの草食系なヤツのためのモノだ」というノリ。 ぼくはアイゼンもピッケルもテントもDmitriに借りたのですが、 それは彼の親父さんが30年前に買ったもの。 悪いモノではないのですが、とにかく重い。 そして、最新のモノと比べれば機能も劣ります。 でもそれは、キャンプ地で他の登山者に珍しがられて初めて知ったこと。 ピッケルは、鋼鉄なのか、重いだけではなく、 持っているだけで手から体温を奪い、指先が凍傷になってしまいました。 最近のアルミ合金製は、軽くて体温も奪わないそうです。 アイゼンも、最近のものは体重をかけなくてもエッジがよく効くようになっていますが、 ぼくが借りたアイゼンはそういう機能性はまだない、昔ながらのものでした。 体力に自信がないので、前日に急遽ストックを購入。 しかも、実は登山ルートも変更。 Dmitriもぼくも、朝3時起きでNY発シアトル行きの便に乗り、 シアトルでは学会での招待講演のプレゼンをほぼ徹夜で準備したり、 体調も準備も万全ではありませんでした。 さらに、レポートによると、シーズン開始(5月1日)以来、 まだどこのチームも登頂に成功していないそうでした。 悪天候のせいなのか、積雪や氷河のコンディションが悪いのか、 その両方なのかはわかりませんが、 とにかく、身の危険もある成功率5%以下の最も困難なルートではなく、 いちばんメジャーなルートを行くことにしました。 それでも、この時期の登頂成功率は20%。 ![]() 登山靴を履いての坂道ウォーキング2時間。 汗をかいた後、場所は野球場。 誘惑に負け・・・ずに、飲んでません。 ![]() これは、隣りの人のビール。 ![]() 0 - 2 で負けムードのまま9回裏。 タイガース(相手)の抑え投手の調子が悪く、あれよあれよと2点とって同点。 さらに逆転サヨナラのランナーが2塁に出たところで、代走、川崎。 おお、マリナーズ所属の日本人選手、全員試合に出ました! バントで3塁へ進んで・・・ ![]() 初球、浅いライトフライに、みごとな川崎がタッチアップをして、逆転! ![]() いやー、興奮しました。 しんどい登山へ向けて、いい勢いをもらいました。 日本人観光客は、思ったほど多くなかったですが、 近くにいたシアトル在住日本人の方々と、興奮ついでに一緒に一枚。 ![]() ![]() マリナーズ・ショップの看板は、やっぱりイチロー。 ![]() サインが入ると、写真でもユニフォームでも、最低10万円。 ![]() さわやかな余韻。 ![]() 初めての観戦でいい試合を見られました。ラッキーでした。 初回から点を取られて、回を重ねてもマリナーズは得点圏にさえランナーを進められず、 かなり沈滞したムードでした。 そんななか、控えの川崎が、ひとりベンチで声を出して、チームを鼓舞していました。 毎回、ひとりひとりに声をかけて、試合もよーく見ていて、 たまにストレッチもしていました。 そして、最後に大役を任され、みごとにこなしていました。 お立ち台には犠牲フライを打った打者が呼ばれていましたが、 浅いフライを打つよりも、そのフライでみごとにタッチアップをし、 瞬時の判断と柔軟な身のこなしでキャッチャーの手を逃れてホームインした 川崎の技術と経験、そしてやる気に、胸を打たれました。 さらにラッキーなことに、前日にイチローが打ったファールボールも当たりました。 神棚に飾りたいほどの、うれしいプレゼントでした。 ![]() 下の写真よりもう少し右側の、前から2列目です。 ![]() ![]() ![]() 打者でも投手でもなく、基本、イチローを追ってしまいます。 ![]() ![]() 「イチロー・スーズーキー」のアナウンスで、毎回大歓声でした。 街のヒーローです。 ![]() ![]() 守りに出るときとベンチに戻る時、イチローはダッシュです。 投球の合間も、常にストレッチしています。 この準備の入念さ。 ![]() ![]() ![]() 先発投手の調子があまりによくなくて、3回に2番手で岩隈が出てきました。 ![]() ![]() 何とかMt.Rainierに登頂し、戻ってきました。 疲れました。 体調が戻ったら少しずつ様子をアップします。
シアトル市内は現在気温6度なので、登山口の標高2000メートルはマイナス6度くらい。
最初から雪で、標高3000メートル以上は氷河です。 2日間で、4400メートルの頂上を目指します。 行っています。 学会で初めてシアトルに来ました。 まずはマリナーズの観戦。 タイガースとの3連戦の初戦。 ラッキーなことに、今日は日本人3人が全員活躍しました。 しかも、9回表まで2-0で負けていましたが、 9階裏で逆転サヨナラ。 しびれる試合が見られました。 イチロー、岩隈、川崎の活躍は、ニュースで見てみてください! 世界最高のリーグで頑張ってる同胞がいる。 それ以上の理由はいらない!ぼくもがんばろう。なんて思っちゃいました。 先行されてからなかなかアウトも取れず、ヒットも出ず、暗い雰囲気のベンチで、 ひとり気をはいてみんなを鼓舞している川崎の姿も、心を打たれました。 それにしても、「イチロー スズーキー」のアナウンスで毎回沸き起こる拍手はすごいです。 シアトルのヒーローですね。
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